随分と前の話になる。
アメリカへ流通セミナーの勉強に行った。
会社や店を見て回り、今後の仕事に役立てるのが目的だった。
自由な時間もあり、その時は各自好きなところへ足を運んだ。
ボストンでの事だった。
私は書店に行った。
どんな本が売ってあるか見て廻った。
1冊だけ購入しようとレジに向かった。
4〜5名くらい並んでいた。
レジの若い女性が、計算をしながら客と話している。
次の人も笑顔で話している。
と言うことは、私にも話しかけてくるのか?
ちょっと不安になった。
英語が話せないのである。
自分の番が近づいて来てドキドキしてきた。
私の番になった時、彼女は喋って来た。
何を言っているのか、早くて分らない。
I don’t speak English very well.
とだけ笑顔で言った。
オー、笑顔で日本語が帰って来た。
英語、話せるようになったらいいですね。
この本、ちょっと難しくありませんか?
冷や汗をかきながらホテルへ帰った。
案内の人にこの事を話したら、
え?英語、話せないのですか?えーッ?
さすがに参って落ち込んでしまった。
英文が読める、話せるのは常識ですよ。
日本は、大学まで行って話せない人って多いですよね。
英文が読めると世界が広がります。
3年間でいいから、毎日、勉強したらいいです。
きっと人生観が変わりますから・・・。
それから、英語に取り組めばよかったのだが、
何もしなかった。
そしていま、ネットで毎日 New York Times の
英語版を読んでいる。これを習慣化してしまったら、
英文のビジネス書が読めるようになるだろう?
和訳された本もいいが、原文が読めたらいいよね。
そんなことを密かに思って読んでいる。